2004 5 3-10 Europe Travel
In Germany& Switzerland&France

<再び。。。>

2004年5月3日。
春にオランダ、ベルギーを訪れた余韻もまだ心に残る中、あの時の旅がまだ続いているような錯覚を覚える出発の朝だった。
最寄の駅から次の駅に降りたったらそこには次なる目的地が広がっているのではないかと思える程にまだ気持ちは鮮明にその場所に残っていた。だからへんな緊張感を持たずに、肩の力を抜いて飛行機に乗りこむ事が出来たのかもしれない。自国の飛行機に乗って再び異国へのお国入りだ。大きな翼に身を任せて、気持ちの良い安心感に包まれながらの旅の出発だった。

<旅の始まり>

2004年5月3日。
全日空機を使ってパリ入りした後、ルフトハンザに乗り換えドイツ入りしたのは、日本を飛び立って約12時間後、現地の日もすっかり落ちた暗闇の頃だった。ヨーロッパ旅行はいつもこんな長い長い飛行時間の末実現する事が出来うる、遠い場所だ。
そこにしかない輝ける場所を求めて又飛行機に乗りこんでしまう。不思議な魅力を持つ場所。。。


<プライド>

5月4日から2日間のドイツ観光は幸いにも初日は天候に恵まれ<中世の宝石>と謳われるローテンブルグの徒歩散策はそれはそれは気持ちの良いものだった。
美しい木組みの家々や建物を彩る美しい彫金の看板を眺めながら新緑の美しい町並みを歩く。5月の風も心地よい。

ドイツ人はとても質の良い仕事をする職人が多いと聞く。<ドイツ職人>と呼ばれる人々だ。
彼らはしっかりとした材料でしっかりとしたものを築いていく。
街を歩いているといたるところにその職人仕事が目に付く。彫金で手作りされた建物を彩る看板、木組の家々、クルミ割り人形やしかけ時計、優雅なマイセンのポーセリンドール、質の良いモヘアで手作りされたシュタイフ社の愛らしいベアたちなどだ。
アウトバーンを颯爽と走るベンツやBMWのドイツ車を眺めていてもとても安定した走りで強い風にもその走りは負けてはいない。
剛健実直だといわれるドイツ人の魂が感じられるような仕事から生み出されるものの数々。

あやふやさのない又、客にこびるところもない、ただ職人の一途で一生懸命な姿勢から作り出されたものは、しっかりと前を見て与えられた場所にずんと構えて座っている感じだ。それらは安心して手に取り、又信頼感を持てるような品物の数々だ。
小さなものにもドイツの人のプライドの高い仕事を感じることができる。

ドイツ人の家々のキッチンはとても綺麗なのだそうだ。綺麗にしているということが彼らの誇りだ。
外に向いた窓の奥からは室内につるされた可愛く美しいモビールが見え、美しいレースが窓辺を優しく彩る。出窓に飾られたポットには季節毎の美しい花々が咲き乱れている。内外ともに住まいを美しく整え保ち続ける事こそが彼らの持つ美意識だ。

<プライドを持つということ>。どんな小さな仕事にもどんな種類の仕事にも自分の任せられた役割や責任があって、それをしっかりと果たそうとする生真面目さと責任感。そこから相手に生まれる信頼感。へんな媚や作り笑いも浮かべない。真っ直ぐに前を見てやり遂げる意志の強さとプライド。そんなひたむきさと真面目さをドイツというお国に感じてしまうのは私だけだろうか?

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